石川議員 虚偽説明か 4億円、不自然な分散入金 再聴取へ(産経新聞)

 民主党の小沢一郎幹事長の資金管理団体「陸山会」が購入した土地をめぐる疑惑で、当時会計事務担当だった石川知裕衆院議員(36)が土地代金の原資となった4億円について、「小沢先生のたんす預金だったと思う」と東京地検特捜部に供述していることが11日、関係者への取材で分かった。しかし4億円は陸山会の複数の口座に分散して入金されるなど不必要な資金移動があり、特捜部は小沢氏の個人資金ではなく、石川氏が虚偽の説明をした疑いがあるとみて、改めて任意で事情聴取する方針だ。

 また、小沢氏側が4億円の定期預金を担保に銀行から融資を受けた4億円を土地代金に充てたと説明しながら、実際には融資の直前に土地代金を支払っていたことについて、石川氏が「不動産を買う際の慣習だったため融資を受けたが、不要だった」と供述していることも判明した。

 特捜部はこの供述も不自然で、土地代金の原資を隠すための偽装工作だったとの見方を強めている。

 関係者によると、陸山会は平成16年10月29日、東京都世田谷区の土地を約3億4千万円で購入した。石川氏はその原資について、「小沢先生に土地代金が足りないことを相談し、10月上旬に小沢先生から都内の事務所で複数の紙袋に入った現金4億円を受け取った。小沢先生のたんす預金だったと思う」と供述したという。

 しかし、石川氏は土地代金を支払う直前の同月28日までに、小沢氏から受け取ったと供述する「4億円」を一度に入金せず、陸山会の複数の口座に数千万円ずつに分散させて入金した上で、一つの口座に集約させていた。

 特捜部は、土地代金に充てる4億円を分散して入金する明確な理由がないことや、石川氏が小沢氏から4億円を紙袋で受け取ったことを裏付ける証拠がないことなどから、石川氏が虚偽の説明をしている疑いがあるとみている。

 さらに、国発注の胆沢(いさわ)ダム工事受注をめぐり、水谷建設側が供述した「石川氏に5千万円を渡した」とする時期と重なる16年10月に、陸山会の口座に5千万円の入金があったことから、4億円はすべてが小沢氏の個人資金ではなく、「裏献金」が含まれている疑いがあるとの見方を強めている。

 石川氏は任意聴取に、水谷建設からの現金授受を全面的に否定している。

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