生活習慣病領域でOD錠が増加(医療介護CBニュース)

 患者が長期にわたって薬を服用する生活習慣病領域で、水なしで服用できる口腔内崩壊錠(OD錠)が増えている。1月18日には、糖尿病治療薬のアクトス(武田薬品工業)、グルコバイ(バイエル薬品)の口腔内崩壊錠が厚生労働省から製造販売承認を取得した。

 アクトスは筋肉や脂肪細胞、肝臓に働き、インスリンの作用不足を改善する国内唯一のチアゾリジン薬。一方、グルコバイは腸管内で炭水化物の消化、吸収にかかわる酵素を阻害し、食後の急激な血糖上昇を抑えるα-グルコシダーゼ阻害薬で、競合薬である武田薬品のベイスンにも口腔内崩壊錠がある。三和化学研究所は、セイブルについて「(口腔内崩壊錠の開発を)検討中」(担当者)としている。

 バイエル薬品によると、マーケティング会社のエポカマーケティングが糖尿病患者600人を対象に行った調査では、水なしで服用できる薬を「ぜひ服用したい」との回答が22%、「服用したい」が26%となっている。


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